家庭教師や塾講師などをしたことがある人はイメージできると思うが、何かを説明したり教えたりするとき、相手が本当に理解していないまま次のステップへ進むと、話が全くかみ合わなくなってしまい、お互いに無駄な時間を消費するだけの不幸な状況になってしまう。
しかし説明されている側は、多少よくわからないところがあったとしても、話を止めてまで聞いたりするのは失礼という気がしてくるのもあり、「わかった」と言ってしまうことがある。
なので説明の「わかった?」と聞くことは、あまり理解の確認にならなかったりする。
ではどのように理解度を確認すればよいか。
- 逆に聞き手から説明してもらう
聞き手が複数いるときに特に有効な方法だが、AさんとBさんがいる場合、AさんにBさんに対して説明してもらうよう促してみる。Aさんの理解が曖昧だと説明できないし、Bさんの理解がAさんより正しければおかしな点については指摘しやすいため何かコメントが出ることが多い。Aさんの説明におかしな点があるのにも関わらずBさんがうんうん聞いていたらどちらも理解できていないことがわかる。
- 理解確認のところであえて間違ったことを言う
これは相手を試すようなヒッカケなので意地悪なため印象がよくないが、聞き手が1人でも使える方法である。説明を終えた後、「つまりこれは〇〇っていうことだよね?」というシメのところで敢えて間違った内容を言ってみてツッコミを待つ。これで「はい!」というとわかったフリか、話を聞いていないということになる。
いやらしいが効果的な方法である。