雨のタージ・マハル
まだ喉が痛い。体調は回復傾向だが水下痢が下痢になったくらいで完全回復とは言い難い状況だ。今日も朝からピザハットでピザとレモネードを注文する。それにしても雨、雨、雨・・・
インドの9月はどちらかというと雨季ということになる。
雨ではあるが予定通り今日はタージ・マハル(Taj Mahal)へ行く。
入場料が750ルピー(2250円相当)となっていて衝撃を受ける。
現地の人は20ルピーであると平気で併記されていたことにも!
※これは2003年時点の話で、2021年現在では1250ルピーにまで高騰している。
雨にも関わらず観光客はたくさんいる。白い大理石に溜まった水で自分たちの姿が反射するほど白い姿をしていて美しい。観光客が常にいるため人だかり込みの写真しか撮れないが・・・
こちらは大楼門と呼ばれる門でメインのゲートとなっている。こちらも赤岩砂造りでイスラム建築的なデザインになっている。これをくぐるとタージ・マハルが拝める。
息を呑むほど美しい左右対称の建造物。イメージ通りのお姿!
赤砂岩造りの建物もある。こちらはモスクではなく集会所らしい。
タージ・マハルについて
タージ・マハルはその見た目からイスラム教のモスクや宮殿と思われがちだが、実はお墓だ。ムガル帝国の第5皇帝、シャー・ジャハーンが、産褥死してしまった妃、ムムターズ・マハルのために大理石をかき集め、公共事業として建てた巨大なお墓なのである。
1654年に完成し、建設には22年の歳月がかかったという。
最も美しいイスラム建築と言われるほど評価が高く、1983年に世界遺産に登録されている。
実はタージ・マハル建設はこれだけではなく、続きの構想があったが実現しなかった。
このタージ・マハルとヤムナー河を挟んだ対岸に、自分の墓となる黒いタージ・マハルを建て、橋で結ぶ計画だったという。莫大な費用がかかるため、その構想に反対した息子によってアーグラ城幽閉された逸話が残っている。
次の目的地、バラナシ(Varanasi)へ
帰りにリクシャーを捕まえて宿に戻ろうとしていると、欧米人の女性が相乗りしてきた。
なんとも逞しいことでしょう。調子はどうかって感じに聞いてきたから体調を崩してカレーが気持ち悪くなり、ピザハットに通っていると言ったら爆笑されてしまう・・・
さて、インドを象徴するシンボルの1つ、タージ・マハルを見ることができたところで、
次の目的地だが、バラナシ(Varanasi)別名ベナレスにした。
元々はカジュラホを予定していたが、昨日の日本人旅行者の話で行く気がしなくなってしまっていた。
バラナシへのチケットはさすがに手馴れて来たこともあり、難なく入手できた。
12時間くらいかかるというのでスリーパークラスという寝台列車で行くことになる。
宿は、半額のプラス料金で出発まで滞在してよいということになる。
半泊とは斬新だが助かるシステムだ。
やはり遅れて到着のインド列車・・・1時間の遅延。
疲れた身体で指定席まで辿り着くと、トイレの横で臭いが酷い。最低だ。
ベッドというより荷台のような寝台シート、そして何故か砂だらけ。
これでも2等というのだから、3等はどのような酷い環境なのだろうか。
そこではインドの女学生が楽器を持ち込み大合唱・・・。
深夜列車だぞここは。気が狂っている。
先生はおらんのか先生は!寝かせておくれ・・・。
横にはすまし顔でトランプに興じる人たちが。
このやかましさでも日常風景ですが何か?という感じ。
体調不良のため地獄のような時間を過ごす。