2022年夏、コロナ禍もグローバルでは落ち着いたので思い切って海外旅行をすることにした。
行き先はイタリア。実を言うと、2020年のGWイタリア行きのチケットを買っていた(出発の半年前に購入)けど、その頃のイタリアがロックダウン状態になっていたため泣く泣くキャンセルしたという経緯があり、そのリベンジということになる。
出発1週間前になって、ようやくCOVID-19による制約事項について真面目に調べ始めると、とんでもないことがわかってしまった。
日本人でも観光で韓国に入国するためにはビザが必要とのことだ。
なぜ韓国が出てくるかというと、帰りのチケットがトランジットで韓国に1泊しなければならないチケットを取ってしまっているからだ。それしか狙いの期間でのチケットがなかったのだ。
それならばただビザを取ればよいだけでは?と思われたかもしれないが、これが取れない。
在日本大韓民国大使館で取得するのだが、まずオンライン予約が必要になっている。
具体的に予約を取るのは領事民願24(Consular Services 24)というサイトからになる。
ここでまずゲストユーザー(非会員)としてログインし、カレンダーが見れる画面まで進める。
しかしバグではないかと思うほど予約できる日程がない。10月くらいに1日だけ空きがあったのを見れたくらいだった。つまり全然オープンしていない感じ。
それならばと電話をかけまくるが、1日中ずっと繋がらない。
横浜の方にも電話してみるが、韓国語の音声が再生されるのみで何を言っているかもわからない。コロナ禍で休館しているのではないかと思った。ネットで打開策を検索してみたが、直接押しかけてもダメという情報で溢れていた。
そうか、ならば空港から出なければよいのだ。
空港内で雑魚寝も辞さない覚悟だったが、仁川国際空港にはトランジットホテルなるものが存在していることがわかった。これならば韓国に入国しなくても一夜を過ごせるのではないか。
インチョン エアポート トランジット ホテル ターミナル 1
(Incheon Airport Transit Hotel Terminal 1)
念のためにトランジットホテルに、韓国への入国なしに1泊できるか問い合わせてみると、できるとのことだったので、すかさず予約を入れた。これで安泰だ。
しかしその数日後、何気なくe-チケットを見てみると、最後の勧告での乗継便の欄に”Check in required”と記載されていた。嫌な予感がし、”ざわざわざわ”という音が鳴った気がした。
何か引っかかる。チェックインが必要ということは、チェックインカウンターへ行かなくてはならず、それは一度入国しなければならないのではないか。イタリアでまとめて発券できないのならその可能性は大いにある。オンラインにてチェックインできる場合もあり得るが、そうでなかったら日本に帰ってくることができなくなる。今度はエティハド航空に問い合わせたがまったく繋がらないまま窓口の営業時間が終わってしまった。次の日一番乗りで電話するしかない。
さらに、万が一チケットを取り直すハメになった場合の候補のチケットを調べておいたほうが良い。もうフライト直前のため、刻一刻と安いチケットから売切れていく。当然だがこの時点で今取っているチケットと同じ額のものはなくなっていた。
今のチケットのキャンセル料と新たに取るチケットの差額の小さい方を選ぶのと、新たに取るのを片道だけにした場合も比較対象に入れたいところ。キャンセルポリシーをWEBから確認しようとするも、何故か肝心のリンク先に飛べず、コンタクトしてくれなどと書いてあるではないか・・・。
翌日、9:00まで正座で待機し、8:58くらいからコールを繰り返す。9:00を過ぎたタイミングですっと繋がった。その回答は・・・どうしても一度入国してからチェックインしなおす必要があるとのこと。これはまずい!ビザが取れない事情を説明するも、ルールがあるだとかなんだとか。そのルールを詳しく教えてほしいと言うと、調べるから1日待ってほしいと言われてしまう。
いやいやダメダメ。仕事もあるし1日の遅れが致命的な価格差になってしまうかもしれない。せっかく繋がった電話なので、キャンセルポリシーについて尋ねてみた。すると予想外にも変更料3000円ぽっちで変更できるとのことが判明。結構フレキシブルなチケットだったのか!?
韓国を経由せず日本直行便の代替便で空きがないか聞いてみると、帰国を2日後ろ倒しすれば残っているチケットがあるとのこと。マジか!!それならもうそれに決めますとその場で即決した。
ただし、変更はWEBから自分でやってほしいと言われる。
変更するリンク先に飛べないことを伝えると、お詫びとして変更料なしで向こう側で処理していただけた。何ともラッキー。直前でかなり焦ったが、想定外の危険回避ルートがあって非常に助かったのであった・・・。行く前に気づいて軌道修正できたのは我ながらファインプレーだったと思う。