あ行
アウトレイジ
【概要】
ヤクザの世界の内輪もめと下克上に起因する殺し合い。殺害動機が非常にシンプル。
【教訓】
- 別の組と兄弟の杯を交わしたりすると上と揉めてろくなことがない
- 上下関係で仕方なく秩序だっているものの腹の底ではどう思っているかわからない
- 二枚舌のやつは結局のところいい死に方しない
【所感】
日本でこんなに銃を自由にぶっ放せるとかちょっと邦画の価値観崩れた。こんなのがカンヌでウケル意味がわからないと思ったが全然ウケてはいなかった。大使館が治外法権という事実は他にも何か使われてそうな気がした。もっとグロいと思ったらそうでもなかった。今時小指詰めるとかないだろうと思っていたら小指価値ないという意味のセリフも出て来てそうだよねと思った。英語を使いこなすインテリヤクザが登場するが、やっぱり英語はできたほうがよい・・・。
アウトレイジビヨンド
【概要】
前作の抗争後、関東最大の暴力団となった山王会の勢力を危惧したマル暴の悪徳警官が、個人個人の利害やケジメなどの論理で各ヤクザを消しかけ、関西の巨大勢力花菱会とぶつけてようと策略を企てる。前作で服役していた大友も利用するため仮出所させられるが、思い通りになることもならないこともあり、最終的に凄まじい殺し合いとなり何とも言えない結末を迎える。
【要点】(ネタバレ)
- マル暴の刑事を殺されたり、山王会が関東最大勢力に強大化したことを警察は危惧した
- 悪徳マル暴警官が、山王会の幹部を唆して内部崩壊を狙うが失敗する
- 出所させたヤクザを山王会とぶつけるも○暴界隈を掻き回す裏工作がバレ警官も殺される
【教訓】
- ヤクザは義理とケジメの論理で動く。別の手法で成功しても長くは持たない
- 組織を潰すには疑心暗鬼させて内部崩壊させる方法が効果的
- 巨大勢力を潰すには拮抗する勢力と揉めさせて互いに潰させるのが効率的
【所感】
山王会の新方針として、これからは年功序列ではなく利益を出すインテリを出世させ、使えないやつはどんどん切る。ヘッジファンドやなんやらだという部会みたいなのがあってヤクザの企業化を感じた。日本なのにハリウッド映画並みにピストルが使用されていて人が簡単に死ぬ。因果応報自業自得だが死んだらおしまい。登場人物全員悪人は今作でも継続中。罵詈雑言に標準語と関西弁の迫力差を感じた。
【備考】
アウトレイジ2作目
UDON
【概要】
- 製麺所をつがずコメディアンになると渡米したが挫折して戻る
- 父に突き放され山奥で途方に暮れる中、編集者の女性と出会う
- その女性の出版社に就職し、うどん記事でうどんブームを巻き起こす
【教訓】(ネタバレ)
- バブルのように急加熱したブームは虚しく終わる
- 夢があっても気付けば違う方向に行ってしまいがち
- ブームをキッカケにして盛り上がっても本物だけは残る
X-MEN~アポカリプス~
【概要】
最古のミュータントとも言える古代エジプト文明での神が現代に復活する。現代の秩序による文明世界を破壊し、再び自分の支配下に置こうとする。破壊に加担するミュータントと阻止するミュータントの戦い。時系列的には、1作目のX-MENに繋がる内容になっている。
【要点】
- クイックシルバーの登場シーンが最高にクール
【教訓】
- 力だけで支配しようとしても反乱が起きる
- 超強力なシステムを持っていても敵に奪われたらそのまま脅威となる
- いくら速く動けても肝心なときには間に合わない
【所感】
他シリーズと比べてもストーリーやキャラのスケールに、圧倒的な規模感を用意したのにも関わらず、収束のさせ方が雑すぎて勿体ない。
か行
感染列島
【概要】
2011年の正月、高熱、肺炎、痙攣、吐血の症状がある急患が運び込まれてきた。新型インフルエンザとも違う症状に現場は緊張感に包まれる。WHOから来た専門家の指示の下、病院は隔離封鎖されるが、時を同じくして東京をはじめとする大都市を中心に感染が拡大し始める。
【要点】
- 東南アジアの村に勤務していた医者が日本にウイルスを持ち込んでしまう
- 感染力が強くエボラ出血熱のような症状とともに膨大な死者を出してしまう
- 東南アジアのコウモリが感染源と特定し、ワクチンが造られ半年後にやっと収束する
【教訓】
未知のウイルスが疑われた場合、正体を掴むまでは最悪の事態を想定すべき
【所感】
コロナウイルスによる世界的パンデミックな現状と類似する点が数多く見られた。映画監督ですら予想できた突然の新種ウイルスによる恐ろしい疫病が発生した場合の末路、現実世界で想定が足りないのは政治家の怠慢と言えるが、未然防止に対してコストをかけることについて理解を得にくいのも現実。一度犠牲を払って痛い目を見ないと対策に関わる十分な環境や手順の整備は実行不可能なのかもしれない。次回少なくとも同レベルの厄災が起こった際には迅速に対応できるよう対応方針を想定していたいものである。できれば巨大隕石接近時や、知的生命体が襲ってきた場合の対応フローなども想定していてほしいものである。
【備考】
2009年
主演:妻夫木聡、檀れい
監督:瀬々敬久
この世界の片隅に
【概要】
戦争時代の広島のごく平凡な女の子の半生を描いたアニメ。日常生活のリアリティが作り込まれていて微笑ましい。当時の生活も土地の事情もわかるようになっているが説明的なものや補足もなく淡々と描写している。
【要点】
- 戦前は年頃になると自動的に結婚させられた
- 家事は重労働で女性は嫁ぐ=就職するようなもの
- 嫁ぎ先の家に嫌なやつがいたら避けられない
- 人間の死は前触れなくあっけなく訪れる
- 好きな人が自分に見せない一面を他の異性に見せていると嫉妬する
- 国のために死んでいっても敗戦したら何の価値もない
【教訓】
- 自分の身を守る知識はしっかり習得しておくべき
さ行
The Social Network
【概要】
マーク・ザッカーバーグの大学時代から、Facebook設立までに至った物語。実話っぽいが本人が取材拒否したため、どこまでが事実かはわからない。
【教訓】
- 天才企業家はどこか頭のネジがとんでいるものだ
- 欧米は日本よりも身分の差が露骨に残っている
- アイデアをパクろうが騙そうが先にやったもん勝ち
ジョーカー
【概要】
貧富の差が拡大し、荒廃した街となった1981年のゴッサムシティ(架空の都市)。母親を介護しながらピエロをしながらなけなしの金を稼ぎながら過ごしていたが、同僚から護身用にもらった銃をキッカケにある事件を起こしてしまい、事態はどんどん悪い方向へと進んでいく。
【要点】
- 財政崩壊で失業者が増え、貧富の差が拡大すると犯罪率もあがる
- 護身のための銃殺が、貧困層へは富裕層への復讐と捉えられ英雄視されてしまう
- 失うものがないと、追い詰められて殺人を犯してもどうってことにはならない
【教訓】
- 格差社会は憎悪を生み、貧困層の不幸な境遇は連鎖する
- 誤解があったときにそれを解くコミュニケーション能力がないと不幸になる
- 不審者をロクに調べもせず直感だけで受け入れると命に関わる
- 精神的に安定していないものが銃を持つと安易に引き金を引く
【所感】
映画を観た後に知ったことだが、作中に登場するゴッサムシティ、ジョーカー、トーマス・ウェインとブルース・ウェイン。これらはバットマンに出てくるキャラクターや設定になるが、時系列的に直接つながっているわけではなさそう。
【備考】
2019年製作
監督/脚本:トッド・フィリップス
ホアキン・フェニックス主演
ゴッサムシティのモデルは80年代のニューヨーク
死霊の盆踊り
【概要】
- 森の中で事故で車から放り出されたカップルが、夜明けまで死霊たち(女)のストリップを見せられ続ける
【概要】(ネタバレ)
- 森の中で事故で車から放り出されたカップルが、夜明けまで死霊たち(女)のストリップを見せられ続ける
- 朝になり、光を浴びた死霊たちは全員消滅し、2人は救助される
【所感】
- 今まで観た中で最も酷い映画と断言できる。最低映画の最高峰。
- 友人に絶対に早送りせずに観てほしいと言われて貸され、多大な苦痛を味わった。
シン・ゴジラ
【概要】
東京湾で突如未確認巨大生物が現れ、都市部に向かって歩き出す。街は破壊され、大災害になるが、過去例を見ない事案のため、法的な観点や手続きとしてどう処理してよいかわからず対応が遅れ難航するうちに、事態は刻々と悪化する。
【教訓】
- 未経験の事案についても想定対策案を整備しておく
- 未経験かつ有事の場合に迅速に物事が決定できる組織/承認体系にしておく
【所感】
- 日本の政治や企業における意志決定フローを彷彿とさせるものがある
ズートピア
【概要】
肉食動物と草食動物が仲良く暮らす世界、ズートピアで、ウサギのジョディが幼い頃からの夢だった警察官になる。同僚は屈強な肉食動物ばかりの中で小さな草食動物のジョディは舐められ色々と苦労する。なかなか重要な任務に就かせてくれない中、やる気が空回りして失敗したこともあって、ズートピアで起こっている動物行方不明事件の真相を48時間以内に究明しなければクビだと言い渡される。偶然知り合ったならず者のキツネのニックとともに行方不明事件の真相を追って手がかりを掴むが、そのことがスートピアに深刻な問題を引き起こすことになる。
【要点】(ネタバレ注意)
- ウサギの田舎娘が都会へ出て警官になるが期待とは裏腹に厳しい現実に直面する
- 大事件の手がかりを世間に公表し英雄になるが、それが肉食動物と草食動物の軋轢を生む
- 黒幕が意外な人物であることを突き止めて肉食動物と草食動物の軋轢もなくなり一件
【教訓】(ネタバレ注意)
- 努力すれば何にでもなれるから夢を諦めてはいけない
- 人を助けることがまわりまわって自分の身を救うことになる
- 存在がバレてはいけないときはスマホの電源をオフにしよう
- 相手を追い詰めるときは念のためにボイレコをオンにしておこう
た行
DEAD POOL
【概要】
傭兵あがりのウェイドが依頼を受けて人をぶちのめして報酬を得て暮らしていた。酒場で出会ったビッチ美女と幸せな生活を営むが、重度の癌であることが発覚する。そのとき怪しげな男から癌を治すばかりか超パワーを手に入れてヒーローになる方法があると紹介を受ける。
【要点】(ネタバレ)
- 癌で死ぬのを避けるためにミュータント化手術を受けたが副作用で全身の皮膚が爛れる
- リスクを説明しなかった施術者に復讐するため施術者を追って暴れまわる
- 施術者もヒロインを人質に取られるもぶちのめし、酷い顔も受け入れられハッピーエンド
【教訓】
- 手術を受けるときは副作用やリスクについて確認しよう
- 恰好いい男は、好きになった人が娼婦でも過去は過去として気にしない
- 本物の美女は、外見がグロテスクなゾンビになっても愛を貫くことができる
- アメリカンジョークを理解するためにもアメリカのエンタメに広く触れておこう
トイ・ストーリー
【概要】
オモチャは自我を持っており、持ち主に愛されたいと切に願う。
新しいオモチャの加入で、自分の地位を危惧して嫉妬したり、
友情が芽生えたり、非常に人間らしく暮らしている。
【備考】
Total Firm誌で行われた”史上最高のアニメ映画50″にて第一位に選ばれた作品。
トイ・ストーリー2
【概要】
人形である主人公が金持ちコレクターに盗まれてしまう。このまま博物館で永遠にチヤホヤされる生活を選ぶか、脱走して持ち主の元へ帰るかの選択に葛藤するも、仲間のオモチャが助けに来てくれ、その友情に心を打たれて持ち主の元へ帰る。
塔の上のラプンツェル
【概要】
高い塔にラプンツェルという髪が数十メートルにもなる女の子が母親と2人で暮らしていた。女の子は母親に大事に育てられ、18年間外出を許されたことはなかった。18歳の誕生日、どうしても外の世界で見たいものがあって出ようとするが許されない。そこへ泥棒のフリンが追ってから逃れるために塔に侵入し、ラプンツェルと出会う。城から盗んだティアラを奪ったラプンツェルは、ティアラを返す替わりに、どうしても見たい灯りの場所まで連れて行ってほしいと持ち掛ける。
【要点】ネタバレ
- ラプンツェル姫は、幼い頃魔女に誘拐され、18年間母と思わされて塔に監禁されてきた
- ラプンツェルは数十メートルにもなる髪を持つが、歌うと髪が黄金に光り魔法が使える
- 偶然侵入した泥棒によって外の世界を知り、母も偽物であることに気づいて城に戻った
- ラプンツェルとフリンはめでたく結ばれ、お城で家族と幸せに暮らす
【教訓】
- どんな時でも自分磨きは大事で、いつかそれが身を救う
- 例え親の言うことだとしても納得いかないならば自己主張した方がよい
【所感】
もし現実で外界との情報を18年間遮断されていたら、自分の考えを持ったり支配者に対して自分の意見を主張できるだけの主体性が残されていることなどないだろうと思った。魔法が使えることを抜きにしても秀でた身体能力と教養を身に着けていたからこそ脱出が実現できたと言えよう。どのような状況においても自己鍛錬は重要である。姫が行方不明になって18年間捜索されなかったのは悔しい。数十メートルの髪は絶対に汚くなったり取り回せず引っかかったりし、弱点になると思った・・・
は行
パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉
【概要】
イギリスに潜伏していた主人公が、永遠の命をもたらす生命の泉を巡る船乗りたちの争いに巻き込まれる。英国海軍となったライバル海賊、元カノの女海賊、その父であり天敵である海賊黒ひげ、スペイン海軍が入り乱れる波乱万丈の物語。
【要点】ネタバレ
- 永遠の生命をもたらす生命の泉を海賊たちが競って探す話
- 今回競い合うのは元恋人の女海賊と大御所の海賊といつものライバル海賊
- 結局欲が暴走したやつらは自滅し、残った自分は永遠の命なんて要らないとなる
【教訓】
- 美しいラブストーリーも美しい容姿があるからこそ生まれる
- 強欲で強大な人間は肉親の命よりも己の欲望を選ぶ
- 肉体的な永遠の命より限りある命でも人生楽しみたい
【備考】
- 2011年公開。
- パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズの4作目。監督が3作目までと異なる。
1作目~3作目:ゴア・ヴァービンスキー
4作目:ロブ・マーシャル
博士と彼女のセオリー
【概要】
物理学者、スティーブン・ホーキング博士とその妻ジェーンの出会いから、2人の生涯を描いた話。2人は学生の頃に知り合うが、その頃からALSを発症して余命2年と宣告される。
【要点】(ネタバレ)
- 真逆の2人が惹かれ合い、余命2年と宣告されたが変わらず生涯のほとんどを連れ添う
- 若い頃から車椅子無しに歩行できなくなり、年老いてからは装置無しで会話不可になる
- 物理学に関する数々の賞を受賞するが、2度結婚、2度離婚し、子供は3人と恵まれる
【教訓】
- 当たり前の五体満足が原因もわからず突然崩れ去る可能性はある
- 身体が動かなくなっても喋れなくなっても頭脳が生きていて才能があれば功績は残せる
- いかにドラマチックに結ばれようが美しい家族愛があろうが何かの理由で別れは訪れる
【所感】
若く元気な時のホーキング博士はオタクではなくかなりのイケメンでノリもよいキャラクターだったことが伺える。真逆の2人が惹かれ合ったのは素敵なことだと思った。一度発表した自説を時を置いて自ら反証する行為は公正で客観的な視点を持っていなければなかなかできないことだと感心した。
ハンサムスーツ
【要点】(ネタバレ)
- ブ男が美女の外見に惚れて告白するが外見しか褒めないため振られる
- ブ男がハンサムスーツでイケメンになるが美女には全く響かない
- バイト希望にブスが現れるが気立てよく中身がよいので好きになっていく
- ブ男がブスに中身を褒めて告白したら、ブスーツを着たあの美女だった
※ブスーツ:着るとブスになれる魔法のスーツ
【教訓】
- 世の中残酷だけどブサイクは確かに損
- イケメンになったら無条件にモテる
- 美女にも外見しか見てくれないという悩みがある
- ブスでも中身がよいと魅力的
- 真実の愛は中身である
【所感】(ネタバレ)
北川景子が美女すぎてため息がでる。ブスの中身は美女の中身と同じなんだから、美女のキャラがブスーツ着用時のキャラと全くうおしとやかキャラなのはおかしい。元々の美女の外見+ブスの中身が本当の姿で、最強のキャラだったということになるでしょうが!!ふざけてんのか!!
ベンジャミン・バトン
【概要】
80歳の老人の姿で生まれた主人公ベンジャミン。母は出産時に死に、父はベンジャミンを捨てる。老人介護ホームで育てられる。中身は子供のため、不思議な老人ということで少女デイジーと心なしか仲良くなる。歩けなかったのにふと気づくと歩けるようになっていたり、周りが老衰等でどんどん死んでいく中、ベンジャミンは逆に若返っていってることに気づく。
【要点】(ネタバレ)
・老人で生まれ、時間経過とともに若返る
・老人でも中身次第でモテるし恋愛もできる
・若返る体質では子育てできないと考える
・肉体が若返っても痴呆にはなる
・赤ちゃんまで若返って死ぬ
【教訓】
- 普通に若く生まれて老化する方が幸せ
- どんなに運命の相手でもタイミングを逃すと別の相手と落ち着く
- 大事にしたいとかいう理由で女からの誘惑を断るのは失礼極まりない愚行
【所感】
最初、老人並の経験値で肉体が若返るなら無双状態になると羨ましかったが、若返りも度が過ぎると持て余すし精神的にきつくなっていくことが伺えた。
ま行
魔女の宅急便
【概要】
魔女は13歳になると知らない街で1年過ごし、1人立ちするしきたりがある。キキもクロネコのジジを連れて海の見える街へ旅立つ。都会の人々と折り合わずうまくいかないと感じるも、一部の人たちとの暖かいやりとりもあり、パン屋に住み込みながら宅急便屋を開業する。次第に人々と打ち解けていくが、ある日突然魔法が使えなくなり・・・。
【要点】
- 魔女は13歳でワーホリに出るもの
- 魔女にもスランプがある
【教訓】
- 親切にすると親切で返ってくる
- 乙女心は複雑だが、怒らず寛大な心で受け止めよう
- 誰もが得意なことがあり、それについてのスランプもあるが脱出はできる
- 愛情込めてやったことでも相手が喜んでいるとは限らない
MATRIX
【概要】
会社勤めのプログラマーの主人公は、ネオというハッカーとしての顔も持っていた。ある日PCに映ったメッセージに導かれてトリニティという女性に出会う。謎の男たちから追われる身にもなる中、トリニティの仲間であるモーフィアスから真実を知りたいかと告げられる。真実とは、この世界は仮想現実であり、現実はコンピュータに支配された荒廃した世界だった。人類は機械たちのためのエネルギー源として管理され、生まれてから死ぬまで仮想現実の夢を見て生きているだけだった。ネオは特別な力に目覚めながら救世主として覚醒していき、人類を機械の支配から解放するための戦いが始めることになる。
【要点】ネタバレ
- 今まで現実と思っていた世界は実は仮想世界で、機械に夢を見せられていただけだった
- 電話回線で現実世界と仮想世界を行き来できるが、仮想世界で死んだら現実でも死ぬ
- 機械はネオたちを排除しにかかるがネオの能力が機械を上回り、仮想世界の秩序を乱す
【教訓】
- 必ずしも真実を知ることが幸せとは限らない
- 能力は発揮するためには自分をまず信じるところからはじまる(思考は現実化する)
【所感】
スキルを外部からダウンロードして使える日が来るかもしれないと思った。格闘シーンで部分的にスローにする演出や、ワイヤーアクションに違和感があるが、仮想現実での動きということならば納得できる。仮想現実とわかるまでに現実離れをした動きを見て観る気が失せてしまう人がいそう。
ミスト(The Mist)
【概要】
- 激しい嵐にあった翌朝、食料を調達するためスーパーに行く
- スーパーが冷蔵庫以外が停電している中、外は霧で覆われ様子がわからない
- 閉じ込められた状態の中、謎の死者が出始め客たちの心理状態も限界に近づく
【概要】(ネタバレ注意)
- 激しい嵐にあった翌朝、食料を調達するためスーパーに行く
- 閉じ込められた状態の中、次々の化物に殺され始め、客たちの心理状態も限界に近づく
- 化物に囲まれて絶望した主人公は一家心中を図るが自分の番で救助が来て自分だけ助かる
【教訓】
- 秩序がなくなった時、人間は非常に脆くなる
- 恐怖に駆られた人間は、新たな脅威を生み出す
- どんなに絶望的状況でも最後まで諦めるべきではない
【備考】
- トーマス・ジェーン (出演)
- マーシャ・ゲイ・ハーデン (出演)
- フランク・ダラボン (監督)
ムカデ人間
【概要】
大雨降る夜山の中を運転中、道に迷った20代女性ギャルが2人が灯りのともった家を見つける。ところがその家主が気持ち悪いので即刻帰ろうとするももらった水に睡眠薬が仕込まれていた。気が付くと鎖で繋がれ医療用ベッドの上。日本人男もつながれていた。家主は元外科医で、これから行おうとしている手術概要を3人に聞かせる。それを聞いて3人は怒り泣き叫びパニックに。それもそのはず。3人の脚のスジを切断して立てなくした後、口と肛門を縫い付けて3人を接合することで1つのムカデ人間にすると。注射を打たれて眠らされ、気が付くと説明どおりのムカデ人間にされていた。既に絶望的だが、3人はこの危機から脱することはできるのか・・・・。
【要点】(ネタバレ注意)
- 森で迷って行きついた家主が狂人だった
- 手術で3人の人間を肛門と口で接合し、1人のムカデ人間が誕生した
- 逃げることもできず、先頭の男は自殺、最後尾の女は敗血症を起こして死亡
【教訓】
- 見知らぬ人からもらった飲食物を不用意に口にしない
- 森で迷ったら下手に動かず、動くなら引き返せる手がかりをつくること
- 緊急連絡は何としても自分で行うこと
名探偵ピカチュウ
【概要】
ある日、疎遠になっていた父がある事件の捜査中に事故死したという連絡がティムの元に来る。荷物整理のために父が住んでいた街、ライムシティへ向かったところ、父の部屋で人間の言葉を話すピカチュウに出会う。父の元パートナーであり、父はまだ生きていると主張する。近頃発生しているポケモンが狂暴化する不可解な事件を追っているジャーナリストの卵の女の子と一緒に父失踪の謎を追う。
【要点】(ネタバレ)
- 父が死んだ証拠がなく父のポケモンであるピカチュウは、父は生きていると言う
- 父は、振りかけるとポケモンが狂暴化する紫色のガス、”R”の出所を追っていた
- Rの作成者ハワードの目的は、人間の意識をポケモンに転送して一体化することだった
- 責任者はミュウツーと一体化し、祭りで賑わう人たちにもRを振りかけて一体化させる
- ピカチュウとティムの必死の戦闘でミュウツーと一体化した責任者を倒す
- 責任者と分離したミュウツーが一体化した人々を元に戻す
- ピカチュウが人間の言葉を喋れたのも父と一体化していたからで、分離して父現る
【教訓】
人はいつ死ぬかわからないと思って大事な人は大切にしよう。
【所感】
ハワードが人類の進化とかいってポケモンと人々を一体化させようとしたモチベーションがよくわからない。
【備考】
ピカチュウやコダックの肌がツルツルではなくモフモフの毛になっている。
ら行
LA LA LAND
【概要】
舞台は現代のロサンゼルス。いつか自分の店で好きな曲を思う存分弾けるジャズバーを開きたいと夢見る雇われジャズピアニストと、いつか女優になってハリウッドスターになりたいとオーディションを繰り返し受ける女優の卵が出会い、恋愛とそれぞれの夢のトレードオフに悩み葛藤するお話。80年代を思わせる車や街並みや、音楽からアメリカンドリーム的な価値観まで、古い時代のお話かと思いきやプリウスやiPhoneなどが登場することからそう古くない現代なんだなと思わせられる。
【要点】ネタバレ
- 夢を語っていてもおいしい話があれば道を逸れてそれに乗っかってしまう
- 何度も失敗していたら自信を失って夢を諦めてしまいがちだが諦めたらそこでお終い
- 恋愛と夢は両立できない
【教訓】ややネタバレ
- 夢は諦めなければ叶うが、何よりも優先する覚悟が必要
- 運命の人だと思ったら夢のためでも手放してはいけない
【所感】
- 出会いに運命の力を借りすぎで、現実なら即連絡先を押さえとかないと偶然はない
- 何度もフラグが立ってるのに決められない男はイケメンであろうと現実なら次はない
- 世の中、想い人と現実のパートナーは別として割り切って暮らしている人は多いのかも
【所感】ネタバレ
- バーのマスターとバンドツアーで色んな街を回るのは後者の方がでかい話な気はする
- ラストが後味悪く、特に夫婦で観たら気まずくなりそう