強引な客引きが多いアーグラの街
座席はトイレの横だしシートは砂だらけという最悪な環境だったが、朝6:30にアーグラフォート(Agra Fort)駅に到着する。
思っていたのと雰囲気が違う。ちょっぴり田舎であり街は全体的に茶色がかっている。
アグラ城塞(Agra fort)が眼前に聳え立っている。
とりあえず朝っぱらだが宿探しだ。田舎だが人々が攻撃的でスレている感じ。
殺伐とした感じがありアグレッシブな土産物屋への勧誘、リクシャへの勧誘、旅行代理店への誘導を振り切るのにエネルギーが消耗させられる。デリーやジャイプルももちろん同様だが、アーグラは更にしつこさが増している気がした。
重い荷物をぶら下げながらの宿探しだったが何とかチェックインする。
ピザとレモネードで徐々に体調が回復
宿の近くにピザハットを発見する。
これは助かる。もはやカレーの臭いを嗅いだだけで吐き気を催す身体になっていたからだ。インドにおいてカレーNGとなると食べるものはなくなるに等しい。
この日からピザハットに1日3食というほど通いつめることになる。
特にレモネードが最高にうまい。食欲は戻ってきている。下痢以外の症状は回復の兆し。
通常病気のときはピザは重く受け付けない食べ物かもしれないが、ここインドでは相対的にピザが回復食となった。ちなみに通常レモネードは入手困難な飲み物である。
だいたいはフニャフニャのペットボトルの水か、冷えていない瓶のコーラにフニャフニャのストローを突っ込んだものが王道になっている。
同じく瓶のミリンダオレンジかセブンアップをチラホラ見かける。
これらの瓶に口をつけて飲むのはやめた方がよい。
王冠(金属の蓋)がサビていて、口元あたりに残っている可能性が高いためだ。
アーグラ(Agra)の観光地
アーグラは、ジャイプルの約220km東、ニューデリーの約180km南に位置する古都である。
主要観光地であるタージ・マハル(Taj Mahal)、アーグラ城塞(Agra Fort)、ファテープル・シークリー(Fatehpur Sikri)などあるがいずれもユネスコ世界遺産に登録されている。
アーグラ城塞とタージ・マハルは同じ日に行けば割安になるらしい。
アーグラ城塞(Agra Fort)
ヤムナー川沿いにあるアーグラ城塞はムガル帝国のアクバル帝によって1565年に築かれたとされる。アーグラー・フォート駅の目の前に城壁があり、全体的に赤茶色である。
物売りが激しい。日本の一世代前のギャグを浴びせかけてくる。
誰が教えたのか「ヤマモトヤマ!」というドヤ顔での叫びを何度も浴びた。
これは恐らく「上から読んでも山本山、下から読んでも山本山」のCMだと思われる・・・。
門の上で髭ダンスで使うような着け髭を売りつけてくるおっさんがいたが、一体誰が買うのだろうか・・・自らも着け髭をつけつつ真剣な表情で必死に着け髭を売りに来る姿に笑わずにはいられない。
普通に猿が現れた。油断すると襲ってきてカメラやらカバンを持ち去られたりすることがあるので要注意だ。
ヤムナー河を眼前にしてタージ・マハルが見える。ここから見えるだけでも美しい建物だ。
ブラブラしていると、日本人旅行者3人組に出くわす。
日本人旅行者3人組のひとりからインドのバナナを頂いた。
少々小ぶりで硬くて渋い…。本来微妙な味なのだろうがここでは有難く感じるものだ。
聞けばこの人たちも、メンバーが体調を崩して大変だったそうだ。
また、この次に行こうとしているカジュラーホー(Khajuraho)に行ってきたと言う。
カジュラーホー行きのバスは1日1本朝5時の便しかなく、行くまでの道中がものすごい悪路で10時間近くにもなり、非常に過酷であった割りには「え?これだけ?」という感じだったという情報を得る。
地球の歩き方を読んだ限りではとんでもなく官能的なエロティックレリーフで有名な遺跡であり、是非とも見てみたいと思っていた場所であるが、そんなことを言われると体調不良も手伝ってモチベーションが下がってしまう。あくまでも参考情報として心の片隅に留めておこう。
観光途中、突然のスコールに見舞われる。やはり雨季ということなのか。
ファテープル・シークリー(Fatehpur Sikri)
こちらもムガル帝国アクバルによって建設されたもので、勝利の都シークリーという意味になる。ヒンドゥー教とイスラム教の両方のテイストが含まれた価値のある都市遺跡だが、こちらはアーグラ城塞から約40km程西に位置している。とうことで体調不良もあり、こちらへは行かなかった。申し訳程度にフリー素材の写真を掲載させていただく。
タージ・マハル(Taj Mahal)
タージ・マハルは明日行くことにしたので次回書くことにする。
夕食はFried rice(炒飯)にしたが、油っぽいからかまずいからか受け付けなかった。
インディカ米なのか、細長い米でチャーハンというよりピラフのような感じである。
もうしばらくは、Fried riceはやめよう。中華やタイのそれとは別物みたいだ。
明日も同じ宿に泊まるため、とりあえず1泊にしていた滞在期間を延長しておく。
宿主がやたら日本のボールペンに興味を示してきた。インドのはすぐに壊れるらしい。
何度もくれないかと言われたが、書くものがなくなると困るので丁重にお断りする・・・