DELL Inspiron3847のHDDをSSDに換装する方法

コンピュータ

DELLのInspiron3847というデスクトップPCを使っていたら、ある日から、しばしば真っ黒な背景に下記のメッセージが表示されるようになった。

NOTICE – Hard Drive SELF MONITORING SYSTEM has reported that a parameter has exceeded its normal operating range. Dell recommends that you back up your data regularly. A parameter out of range may or may not indicate a potential hard drive problem.
Strike the F1 key to continue, F2 to run the setup utility

翻訳すると、こんな意味になる。

注意 – ハードドライブの自己監視システムに、パラメーターが通常の動作範囲を超えていることがレポートされています。デルではデータを定期的にバックアップすることをお勧めしています。パラメーターが範囲を超えていても、ハードドライブに潜在的な問題がある場合とそうでない場合があります。

しかし、F2を押すと次に進むことができて、特に問題なく使うことができた。

壊れる可能性が高まっていると読み取れるので、まず診断機能でどのようなエラーがあるのか調べてみる。Windowsの標準コマンドでもファイルチェックをしたり不具合があれば修復できる。

”chkdsk““sfc/scannow”のコマンドを一通り試したが、改善しない。

思えばこのPCを購入してから1度もリカバリ(Windowsの再インストール)をしていなかった。
ここらで一度初期化して見るのも一興だと思い、写真など大事なものを色々とバックアップをして初期化した後、Windowsを更新して最新の状態までもっていった。

苦労してリカバリーをしたものの、相変わらず冒頭のエラーが出る現象は改善していない。

次に、DELLのSupportAssistで詳細をチェックできるということなので、インストールして色々と確認してみたら、どうやらこのPCは2015年に購入していて、1年保証のため2016年にはサポートサービス切れになっているようだった。それでも自己診断機能は動作するようなので、デバイスの異常を検査するツールを動かすことができた。

改めてハードドライブに致命的なエラーがあるという結果となった。
いつ動かなくなってもおかしくない状態ということが伺える。

HDDを交換するか、HDDの代わりにSSDにするかの2択となる。
起動の速さ、静粛性の観点から、断然SSDにする方がよさそうだ。

DELL Inspiron3847のシステムに合致するSSDを調べてみたところ、
Crucial CT1000MX500ssD1がよさそうな気がしたのでポチっと購入。
現状のHDD容量と全く同じにする必要はないということなので、
費用対効果を考えて少し小さめの容量のSSDを選んだ。
Crucialを選んだ理由は、CrucialのサイトにInspiron3847と互換性があると明記されていたから。
これだけで、これで大丈夫なのかと迷っている人を取り込めると思うので商売上手だなと思う。

Dell Inspiron 3847 | メモリとSSDのアップグレード | Crucial JP
CrucialメモリとSSDアップグレード - Dell Inspiron 3847

2.5インチはわかっているが、9.5㎜アダプター付きが必要なのかイマイチわからなかったので、念のためアダプタ付きを選んでおいた。

そして、Inspiron3847のスロットにSSDを取り付けるとなると、3.5インチへの変換が必要とのことだったので、2.5インチ→3.5インチへの変換ブラケットも同時購入。

更に、現状のHDDからOSまるごと移植するためのクローンを作成する際に必要となるUSBポートでSSDを接続できるようにするSSD SATA-USB変換ケーブルも同時購入する。

モノはすぐに届いた。

  1. SSDをPCに接続
    購入しておいたUSB変換アダプタにSSDを接続し、それをPC本体のUSBポートに接続する
  2. SSDをNTFS形式にフォーマット
    HDDのクローンを作るため、ファイルシステムをNTFSにフォーマットする
    普通に、Explorerから見えているSSDドライブを右クリックしてフォーマットできる。
    (事前にHDDのパーティション形式がMBRなのかGPTなのかを確認しておく)エクスプローラーの”PC”を右クリック→管理→左のペイン:記憶域>ディスク管理をクリックし、容量の内訳がひょうじされているラベルから、HDDのボリューム(ディスク0など)をクリックしてプロパティを選び、ボリュームのタブを見ると、以下のような画面でパーティションのスタイルを確認できる。
  3. クローンソフトを準備する
    Windowsのライセンスはどうなるの?などが頭をよぎりますが、クローンソフトを使えばまったく今のHDDの内容をOSごとコピーできる。無料ソフトでも実現可能。
    ここでは“EaseUS Todo Backup Free”というソフトを紹介する。
    Ver.12.0.0であれば無料でクローン機能が使える。
    https://easeus-todo-backup-free.jp.uptodown.com/windows/versions
  4. ディスクパーティションクローンを選択する。
  5. ソースディスクを設定する
    ここでコピー元のディスクを選択する。
  6. ターゲットディスクを選択する
    ここで、クローンを作るディスクを選択する(SSDディスクを選択)

  7. 高度なオプションの設定をする
    “SSDに最適化”にチェックを入れる
    これで次へをクリックするとクローン初期化中となり、クローンディスクが作成される。
  8. コンピュータカバーを取り外し、HDDディスクからSATAケーブルを抜く
    取り外し方は、オーナーズマニュアルを参考にするとよい。Inspiron 3847 オーナーズマニュアル
    https://dl.dell.com/manuals/all-products/esuprt_desktop/esuprt_inspiron_desktop/inspiron-3847-desktop_owner’s%20manual_ja-jp.pdf
    HDDにもWindowsが入っているので繋がっているとトラブルになるため引っこ抜く。
    もちろんHDDディスク自体を取り外してもよいが、万が一のために残しておく。
  9. 2.5インチ→3.5インチへの変換ブラケットにSSDディスクを取り付ける

  10. 空きスロットにSSDディスク+ブラケットを取り付ける
    右下の空きスロットに上記SSDを差し込んでHDDについていたSATAケーブルを接続する。

ケースを元に戻して緊張の一瞬、電源初投入・・・どうやら成功の様子。
あまりにもの立ち上がりの速さと静かさに驚愕することになる・・・。

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