ゴルナーグラート(Gornergrat)とマッターホルン・グレッシャー・パラダイス(Matterhorn Glacier Paradise)
ゴルナーグラート鉄道(Gornergratbahn)GGB
朝、7時頃に起きる。始発は見送りの形になってしまったが天気はピーカンの快晴で最高のコンディション。朝食を食べている場合ではないので急いで登山列車のGGB駅に向かう。
途中小さな橋で朝日に輝くマッターホルンを撮っている人がたくさん居た。
駅前で待機しているタクシーも当然EVで、バスのような形をしている。
モニタで山の天気が示されていたが、上の方も晴れっぽい。次の便は30分後。チケットを買って待つ。
地球の歩き方によると、マッターホルンが見える状況なら座席は右側、見えない状況なら左側がオススメとあったので、それに従い右側に座る。登山列車でぐんぐん登っていく間、乗客全員が右向け右状態で写真を撮っている。
雄大なマッターホルンのお山が登場。スイスとイタリアの国境に位置しており、標高は4478mにもなる。矢じりのように尖ってて迫力が違う。
40分後くらいにGornergrat駅に到着。気温は6℃を指していた。8月にしては寒いがまあ大丈夫な寒さだ。標高は3089mで、ユングフラウヨッホ駅より365m低い。ツェルマット駅との標高差は1500mとなっている。
登山鉄道の名の通り、広大な山をぐいぐい登ってくる。
ちょっと引いて撮ったらこんな感じ。
駅から見下ろせるゴルナー氷河(Gorner Glacier)。全長12.4km、幅1.5km。アルプスで2番目に大きいとか。最も大きな氷河はユングフラウヨッホで見たアレッチ氷河(Aletsch Gletschere)のようだ。
写真をパシャパシャ撮っていると、韓国人の女性が話しかけてきた。1人で来ているので自分の写真を撮ってほしいとお願いされた。お互いに写真を撮り合った後少し話すと、この後、マッターホルン・グレッシャー・パラダイス(Matterhorn Glacier Paradise)に向かう予定だという。同じ目的地だった。
ここから一駅だけ列車で戻ってローテンボーデン(Rotenboden)駅で降り、ロープウェイの中継駅であるリッフェルベルク(Riffelberg)駅までハイキングするのがオススメなのだとか。よく調べてるみたいなのでそのプランに便乗することにした。そういうのはガイドブックで調べずほぼブログで調べて旅行しているみたいだった。
リッフェルゼー(Riffelsee)の逆さマッターホルン
女性がおすすめしていた理由は、ハイキング途中にある逆さマッターホルンだった。
湖が鏡となってマッターホルンが逆さまに反射している。富士山が湖に反射して映る逆さ富士も有名だが、スイスでも同じように逆さマッターホルンが親しまれていたのである。
美しい風景に感動しながら気の済むまで写真を撮りまくる。湖はリッフェル湖。
そしてこの後、予定どおりリッフェルベルク駅までハイキングで到着。この時時刻は11時頃。
駅周辺に怒涛の羊たち。モフモフしてかわいい。
ここから6人乗りのロープウェイに乗り換えてフーリ(Furi)まで上っていく。
シュヴァルツゼーでまさかのロープウェイトラブル
Furiに着くと、シュヴァルツゼー(Schwarzsee)方面とトロッケナーシュテク(Trockener Steg)方面に分岐していた。シュヴァルツゼー(Schwarzsee)方面に行っても、トロッケナーシュテク(Trockener Steg)につながり、目的地であるマッターホルン・グレッシャー・パラダイス(Matterhorn Glacier Paradise)に行くことができる。
遠回りだけど、シュヴァルツゼー経由のルートを選んだらとんでもないことに。
写真だとわかりにくいが、ゴンドラが引っかかってガコガコってなって動かなくなる・・・
従業員やら整備士が集まってきて何やら対策を講じていたが一向に動かない。30分くらい粘った後、助っ人のヘリが登場。スーパーエンジニアのお出ましか!?
それでも20分近く?かかってやっと稼働した。こんなトラブルは稀に違いないが運が悪い。
とにかくこれでやっとトロッケナーシュテク(Trockener Steg)まで上がっていける。
その先は順調で、最後のゴンドラに乗って無事マッターホルン・グレッシャー・パラダイス(Matterhorn Glacier Paradise)に到着することができた。
途中、レストランやら氷の展示物が見えてきた。ユングフラウヨッホで見たような感じ。滅茶苦茶寒くなってきたので極暖ヒートテックの上からウルトラライトダウンジャケットを装備する。手が冷たい。
ダンジョンのような道を抜けると、ついにMatterhorn glacier paradiseの入口が!
そこはゲレンデのような白い世界が待っていた。ここではなさそうだが、スキー板を持った人たちもたくさんいた。近くに本当にゲレンデがあるのだろう。このリフトはイタリア側へと続いているらしい。
これはブライトホルンという山。
展望台に行ったら雲か霧かわからないけどめちゃくちゃ発生していて景色が全然見えなくなっているではないか・・・
風がビュービュー吹いていて音がすごい。
モタモタしているんじゃなかった。雲の切れ目に一瞬見えるピラミッドのような山がマッターホルンである。下から見ていたのと随分雰囲気が違う。
眼下に広がる雄大な氷河はテオドール氷河。
一通り見れたのでまたこのゴンドラに乗って下山!