ニューデリー駅Ticket Officeで再びたらい回し
改めてジャイプル行きのチケットを買いに駅へと向かう。
まだ早い時間なのにやはりチケットが取れない。
前日と同じと言えば同じなのだが、何故なのかはもう少し詳しく説明する必要がある。
まず、インド人は並ぶという習慣が定着していない。
横入りは当たり前。列にもなっていないことがあっても驚くことではない。
エネルギー全開で窓口に向かわねばならない。そうして勝ち取った窓口前で受付に喋りかけられたとしても、「お前の行き先はここじゃない。向こうへ行け。」とあしらわれる。
そして、宇高とやらへ行き、必死で順番を勝ち取ってカウンターで行き先を言うと、
「ダメだね。お前はこっちじゃないよ。そもそももうないんだ。あっちならあるから。」
みたいなことを言われる。いわゆるたらい回しだ。こうなることは地球ん歩き方にも書いてあるので、特別にコミュニケーション力が絶望的にないというわけでもないと信じている。
途方に暮れていると、親切な人が指を指しながら教えてくれた。
「君たちはあっちで買うといい。」
見ると、“外国人用切符売り場”なるものがあるではないか。
しかも日本人に遭遇する。久々の日本人登場でテンションが上がる。インドで切符を買うのは非常に難易度が高く、ここ(外国人用切符売り場)で買うのが普通らしい。
早速インドの強烈な体験を語り合った。空港到着の初日に同じような危ない目に遭ってて笑った。しかも自分たちよりもさらにぶっ飛んだ経験をされていた。同じように知らない場所に連れて行かれた後、軟禁されてこうがくなツアーに契約させられたとか何とか。自分たちもオフィスに入っていたらそうなっていたのだろうか。恐ろしすぎる。
話しているうちに、スムーズに順番がまわってきてチケットを買うことができた。
15:05の列車に乗れそうだ。2nd Classで177Rs、所要時間は4時間半~5時間半くらい。
インドの列車では運行会社によって所要時間のばらつきが大きく、例えばニューデリー⇔アグラ間など、予定所要時間の時点で2時間弱~6時間の幅があり、値段も10倍くらいの幅があるようである。
インドで列車のチケットを取る場合において、以下3点の教訓を得た。
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外国人用のチケット売り場に何としても行くこと
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いくらたらい回しにされようが諦めずしがみつくこと
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目的地までの所要時間は予め把握しておくこと
しかし、ジャイプルへの列車はここニューデリー駅からではなくデリー駅(通常オールドデリー駅)から乗ることになるようだ。
オールドデリーまでそこまで遠い距離ではないようだが、バスに乗ることにする。これがまた最低で、クソ蒸し暑く満員乗車で肌と肌が触れあう汚らしい護送車以下の環境で萎える。
オールドデリー(Old Delhi)からジャイプル(Jaipur)への2等列車
オールドデリー駅はやはり汚く、バイクでホームまで乗り入れている奴が居たり、野糞しているやつ、ホームレスなのか客のか区別がつかないが住んでいる感じの奴が居たり。
列車は思ったよりちゃんと来たが、指定席には既に誰かが座っている。
「そこは僕の席ですよ」と言ってみると、ニッコリとスマイルが返ってきただけであった。
え?それだけで終わらせられるの?
仕方なく向かいの上の席を確保して眠る・・・。
漫画喫茶のフラットシートみたいな感じで結構寝心地はよい。
ちなみにインドの列車におけるグレードと特徴は以下のようになる。
クラス | 特徴 |
1A:AC First Class | 上下2段・鍵付き個室・エアコン有り・食事有り(要確認) ブランケット・枕付き |
2A:AC Second Class | 上下2段・カーテン有り・エアコン有り・食事有り(要確認) ブランケット・枕付き |
3A:AC Third Class | 上下3段・エアコン有り・食事無し(要確認) |
SL:Sleeper | 上下3段・エアコン無し・ブランケット無し・枕無し 盗難に注意!! |
EC:Executive Chair Car | 寝台ではなく通常の特急の座席イメージ エアコン有り・食事有り・新聞付き |
CC:AC Chair Car | 寝台ではなく通常の特急の座席イメージ エアコン有り・食事有り・新聞無し |
2S:Second Sitting | 寝台ではなく通常の特急の座席イメージ エアコン無し・食事無し・新聞無し |
GN:General | 乗車率約300%・盗難に注意!! エアコン無し・食事無し・新聞無し |
ジャイプル到着後、夕食後異変発生
リタイヤリングルームにチェックイン
ジャイプル(Jaipur)に着くと、まず宿探しになるのだが、駅構内にあるリタイヤリングルームという宿に即決する。
しかし、湿気がすごい。洗濯ものの生乾きのようなカビ臭のような嫌な臭いが漂っている。疲れているので今回もドミトリーではなくツインの部屋を選択する。次の行き先へのチケット確保は明日だなということで、チェックインを済ませたらメシ探しに出た。
現地仕様のインドカレーを堪能
そう言えば、ちゃんとインドカレーを食べていない。
どうせなら観光客向けではなく現地の人が食べてるようなものが食べたい!ということで英語メニューも用意されていないようなさびれた食堂チックなレストランを選ぶ。
カレーを注がれた後、「これは入れるか?これは入れるか?」トッピングのように入れるものを決めていく方式らしい。何事もチャレンジだと思い、ほとんど言われるがままに受け入れていく。チャイも頼む。値段はわからないが安いことはわかった。カレーもチャイも味は悪くなかっただろう。大いに楽しんでいたと思う。体調に異変が起きるまでは・・・
またまたトラブル編になるので続きは別途、インドで食中毒になって病院巡りした話で。