早朝のシャルル・ド・ゴール国際空港
慌ててプランニング
早朝5:40にパリのシャルル・ド・ゴール国際空港に到着した。
さて、今日は1日でモン・サン=ミシェルをこなすことが最大の目標だ。
機内で地球の歩き方を読んだ感じではギリギリ行けるくらいの感じだったが、スマホで色々調べてみると、フランスの新幹線であるTGV(Train à Grande Vitesse)に乗れるモンパルナス駅まで、空港から1時間半程度かかることがわかった。
そのようなチェックをネチネチ調べているとあっという間に7時になってしまっていた。観光自体にも3~4時間必要らしくここからの往復を考えたらモン・サン=ミシェル観光は今回は無理という冷静な判断に至った。
7時になると”Tourist information”が開店したので空港からのDAY TRIPがないかダメ元で聞いてみる。しかし空港発着のものはないし、戻りの時間が21時とか遅めになるものしかない。フライトが21時半なので非常に厳しい状況だ。今回のような早朝でも厳しいのならTransitでモン・サン=ミシェルという選択肢はないのかもしれない。
ヴェルサイユ宮殿に決定
方針を変更して、ノートルダム大聖堂とヴェルサイユ宮殿のコンボにしようという代案を立てるも、ヴェルサイユ宮殿ですら結構遠い。しかも事前にチケットを取っておかないとものすごく並ぶことになるという事前情報も入手した。(今頃)
急いでヴェルサイユ宮殿公式サイトから”1-day passport”を購入する。
意味もわからぬままアリアリで行こうと”With Musical Fountain Shows or Musical Gardens”の方を選択して€27になった。噴水ショーのある日は強制的に入場料に含まれた形で徴収されるようだ。結果的に未使用となってしまったのだが・・・
このような調査にさらにもう1時間消費してしまい、ノートルダム大聖堂に行っている時間もなさそうであることがわかってきた。ヴェルサイユ宮殿の観光ボリュームもかなりありそう。
ヴェルサイユ宮殿へ
地下鉄で行く
地下鉄の路線図とにらめっこしてルートを考える。
どのルートで行くにせよ乗り換えは必要で、空港からヴェルサイユ宮殿まで2時間弱かかる。Google mapでルート検索して出てきた中で、乗り換えが少ない国鉄を含むルートを選んだ。
- 青色のRER B(高速郊外鉄道)に乗る
- モンパルナス駅(Montparnasse)でフランス国鉄(SNCF)に乗り換える
- ヴェルサイユ・シャンティエ駅(Versailles Chantiers)で降りる
しかし、地下鉄で向かいの席に座っていた黒人のお兄さんにヴェルサイユ宮殿に行くならもっと手前で降りたほうが良いというアドバイスをいただいたのでそれに従う。
教えてもらった駅で乗り換えようとしたら、乗り換えの路線に行けない。そしてこの駅、”Saint-Michel – Notre-Dame”ってノートルダム大聖堂の駅ではないか。一旦外に出て乗り換えるのかもしれないと思い、外に出てみるがどこにも乗り換えできそうなところがない。
長蛇の列。これに並んでから観光となると数時間飛びそうだ。やはりコンボは無謀だった。
そしてこれがかの有名なセーヌ川。なんか汚い・・・
やはり乗り換えは地下鉄構内かと再度地下に潜る。
すると、諦め顔のジェスチャーで困っている人たちが居たので何があったのかと聞くと、看板を指さされた。フランス語で全く読めないが、工事中でこの期間は封鎖しているという意味を雰囲気で読み取ることができた。まさに今がその期間中のようである。
封鎖されている区間を回避するためにもやはりモンパルナス経由で行くのが正解だったのだ。
しかもこの看板を撮影するために再び外に出てまた入ったら切符が吸い込まれてしまった。回数に制限があったとは・・・一度出れたからといって勘違いしてしまったため再び切符を買うはめに。とほほ・・・これからのことを考えてモビリスという1日フリーパス券を買うことにした。それにしても時間ロスがやばい。
やっぱりフランス国鉄(SNCF)で行く
ダンフェールロシュロー駅(Denfert Rochereau)まで行ってパリメトロ6号線に乗り換え、モンパルナス=ビヤンヴニュ駅(station Montparnasse – Bienvenüe)からフランス国鉄でヴェルサイユ・シャンティエ駅だ。SNCFに乗ってみるとその速度の遅さに驚かされる。
ヴェルサイユ・シャンティエ駅(Versailles Chantiers)に到着したのは12時前になった。
ここで腹ごしらえをしておかないとなかなか食べるチャンスがなさそうだったので駅でパンを食べる。コーラやスプライトとともにオランジーナがあったのがフランスらしい。
ヴェルサイユ宮殿に到着
お腹も膨れたところで徒歩15分程でルイ14世の騎馬像が迎えるヴェルサイユ宮殿に到着した。
予想以上の長蛇の列。くねくねと何度も折り返して延びている人、人、人の行列。
スタッフに何時間待ちか聞くと、3~4時間とのこと。
そしてなんと、これはすでにチケットを持っている人の列だったのだ。
3~4時間も待っていては順番が来る頃には帰り始めなければならない時間になる。
そういえば”1-day passport”を買っている。ここ以外にも見どころがあったはずだ。
スタッフのお姉さんにマリーアントワネットの離宮あたりもこんなに並んでいるのかと聞いてみたら、ここだけということなので先に他を観ればよいだけだ。16時あたりに戻ってきたら並ばずに入れると言われた。
ヴェルサイユ宮殿周辺観光
他の見どころは庭園とマリーアントワネットの離宮で、だいたい以下になる。
- 庭園
- グランカナル
- 大トリアノン宮殿(le Grand Trianon)
- 小トリアノン宮殿(le Petit Trianon)
- 王妃の農村
庭園
ヴェルサイユ宮殿の正門を避けるように噴水庭園の方へ歩くと難なく中に入ることができた。幾何学模様のような庭園が視界に飛び込んできた。
広い!広すぎるからか庭の中を歩き回る人はあまり居ないようだ。
中には円形の噴水が設けられていて、これらの水はもともとこの辺りにはなかったもので、可金と権力にモノを言わせて10km離れたセーヌ川から引っ張ってきたらしい。
現代のドバイでも砂漠に人工的な水辺をガンガン造っているが、究極の金持ちが考えることはスケールが違う。
グランカナル
アポロンの泉水、そこから奥に延びる大運河、グランカナル。
大トリアノン宮殿(le Grand Trianon)
とにかく広大で歩くのが大変だが、とても美しい並木通り。自転車が欲しくなる。
グランカナルから右折してしばらく行くと大トリアノン宮殿がある。
青い部屋、赤い部屋、黄色い部屋など。
こんな時代からビリヤードが存在していたとは・・・。
これでもかというほど、「ええとこの子感」がでているルイ15世。
性別をも超越する美しさが漂う。
小トリアノン宮殿(le Petit Trianon)
マリー・アントワネットの離宮のひとつ。後に紹介する王妃の館や水車小屋、愛の神殿などまとめてマリー・アントワネットの離宮とされていて、離宮がドーンとあるわけではないようだ。(結構探してしまった)
王妃の農村
のどかな風景が続く。王妃の館の写真を撮り忘れてしまった。